神様の背中
![]() |
新品価格 |

12年前、結婚を機に教職を退職し、臨時採用とはいえ教職に復職した主人公
さまざまな事例を詰め込み過ぎで前半はストーリーとしては突っ込みどころ一杯ですが、内容は重いです。
公立の小中学校の16%が非正規の教員。正規教員と仕事は同じなのに待遇は降り。
弁護士になりたくてK大の法科大学院まで言ったけど司法試験合格後に1年間修習期間がある。
無給の上にバイト禁止。生活費を借金するしかない司法試験をあきらめた。
大学も大学院も奨学金を借りて合計700万円の借金
就活はイスの取り合い
求人が増えてると言っても非正規がほとんど
正社員の枠はもともとイスが少ない
就職できないのは高望みだとか努力不足だと言われるがイスが10個しかないのに100人で争ったら90人が座れない。
若者の現実に衝撃を受ける主人公はど「どうして中堅家庭のあなたが進学の為に借金するの?」と聞くと
これだから古い世代はとため息で突き放す
親の世代は自分達は中流と思ってたみたいだけど私たち子供世代はどんどん下流に流されている感じ。
「結婚とか子供とか考えられない」大学卒業と同時に数百万円の借金しょって、この先結婚したと思える相手に出会っても大卒だったらその人は2分の1の確率で借金しょってる。
2人合わせて1000万円の借金になっちゃう
しかも今働いている人の4割は非正規
怖くて結婚なんてできない
成績優秀なのに定時制高校へ行くという生活保護家庭の子がいう
大学行くなら奨学金を山ほどかりないといけない。
しかも自分の分の生活保護費が出なくなる。生活のためのバイトで寝る暇もなくなる。
そうやって大学でて希望する仕事につけたとしてもオレら生活保護の家庭の子は「親を保護から抜けさせるために一生養え」って言われるんだ。
最初から上なんか目指さない方がいいと希望を捨ててしまっている子供
東大は女性にだけ3万円の寮費を出すより、成績優秀な貧しい学生に返済不要奨学金を増やすべきだ。
女性が2割しかいない事を問題視するより他大学より私立中高一貫校出身者が多すぎる事を問題視すべきだ。
公立でさえトップ校へ進学するのは学校の授業だけでは難しいというのは間違っている。
« 奇跡の人 | Main | 娘と孫たちが遊びにきました。 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ビンボーでも楽しい定年後(2019.03.06)
- ゴーンショック(2019.03.01)
- 母親に、死んでほしい(2019.02.13)
- 吉原で生きる(2019.02.10)
- プライベートバンカー(2019.02.08)
Comments