Aではない君と

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離婚した妻が引き取っていた息子が中学の同級生を殺した容疑で逮捕された。

ショッキングな設定ですが、物語は意外と淡々とドキュメンタリーのように進んでいきます。
なぜ少年は殺人を犯してしまったのか？
訳がわかってもおばさん世代には「だからってなぜ殺人というハードルを越えてしまうの？」
それが現代の子供たちなのでしょうね。

少年犯罪を多く書いてきた薬丸さんの作品だけに丹念に取材しているのがわかります。
「相当長期間」と言っても人を殺して２年というのは被害者側としてら短いと感じると思います。
犯人は匿名で更生もできるのに殺された方は・・という気持ちもわかる。
両方取材して悩んで書いた作品だと思う重みがあります。