静かなる大恐慌
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難しい部分も多いけど大変に参考になる本でした。
グローバル化が進むと各国がもたれあうようになり、大きな破滅をもたらす戦争にはなりにくい。
と思われていますが、第一次世界大戦がやはりグローバル化が進んだ結果もたらされたというのは衝撃でした。
「資本主義」が持つ矛盾点。
資本主義はどうしてもバブルを生み出す要素がある。
しかしそのバブルの時代にイノベーションの素が生まれる事が多い。
サギノミクス・アホノミクスと揶揄される実体のない金融緩和でも浮かれ気分にならないと次世代の矢は生まれないのかしらね?
どうしてもそう思えないわ。
TPPなど強引な国際金融資本の締め付けを見ているとグローバル化は止めようがないような絶望的な気分になりますが、「静かなる大恐慌」のように静かにグローバル化の潮目は変わってきているのは間違いないと思います。
第一次グローバル化が二度の戦争と大恐慌を経て変かしたように第二次グローバル化の後の「静かなる大恐慌」の後の世界はどういう世界になるのかはまだわかりませんが、歴史を見てしっかりと考えないといけないと思います。
第7章 恐慌以降の世界を生き抜くにある。
物的な資本だけでなく、共同体の人間関係や組織の信頼といった貨幣換算できない無形の資本。
現在の社会科学で正当に評価されていない無形の資本をどう評価するかがこれからの時代のキーワードになるような気がします。
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