一人二役
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例の騒動の前と後では感想が違うだろうという作品
オカンに対する愛情にあふれた中々いい本なんですけど、やっぱり突っ込みどころを探しながら読んでしまいますわ。
もともとは体を壊して生活保護になったそうだけど、その後も回り中の家族が「お酒とたばこをやめてくれ」と懇願しても酒もたばこも続けていたそうだ。
それだけの酒やたばこが買えるだけの生活保護費が出るのはいかがなものだろう?
生活保護がかえって自立をさまたげている現状がはからずもあぶりだされてしまっているように感じます。
近所に親戚や姉も住んでいるのに・・・というような批判もネット上にあったが、本を読む限り買い物や通院に車を出すような援助はできても金銭的な援助はできない生活ぶりのようだからその点の批判は的を得ていないと思う。(生活力のある息子が三人もいた梶原とはそこは違う)
「俺が売れたら、オカンやおばちゃんたちが一緒に住める豪邸を岡山に建てる!!」と言っていたそうだが、それがこんな事になるなんて哀れでもある。
生活保護を辞退しなかった原因は生活費より医療無料の部分が多いように感じる。
改めて河本さんだけの問題より生活保護のシステム自体の問題の方が大きいと思いましたわ。
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