TPP開国論のウソ
![]() | 価格:1,470円 |

東谷暁さん、三橋貴明さん、中野剛志さん共著による「TPP開国論」がいかに危険なものかの本。
この本が出た2011年5月ごろは{TPPって何?」とってもちんぷんかんぷん状態だったけど、TPPのウソがどんどん暴かれて「TPP開国論のウソ」はすっかり定着したみたい。
東谷さんが農業について詳しく書かれていて「農協」を悪者にしてアメリカのアグリビジネスが乗り替わろうとしているという説には目からうろこでしたわ。
アメリカの「医療」が保険会社・製薬会社のロビー活動によって大変な状態なのは有名になりましたが、農業も巨大なアグリビジネスによって大変な状態になっているらしいです。
アメリカという国はもともと「大草原の小さな家」で描かれたように自分の土地を耕して自分の土地で自給自足する自立した生活を大切にしていた国だったような気がするが、いつのまにか小規模農家が激減しているそうだ。
確かに農協はひどすぎる面は多いが、安易に農協叩きするのは危険だと思った。
アメリカの農業の現実。メキシコやカナダなどアメリカに隣接している国がアメリカのアグリビジネスによってどうなっていったかは注目しないといけないと思いました。
« 厚生年金基金の上乗せ部分の給付水準引き下げ | Main | 疑惑の報道 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ビンボーでも楽しい定年後(2019.03.06)
- ゴーンショック(2019.03.01)
- 母親に、死んでほしい(2019.02.13)
- 吉原で生きる(2019.02.10)
- プライベートバンカー(2019.02.08)
年下の医師夫人が、TPPが問題になるかなり前から、健康保険制度改正を求めるところに生保会社のトップがいて、アメリカ型医療を推進したがっていると危機感を表明していました。
医師会はマイケル・ムーアの映画「シッコ」を使って啓蒙なぞしていましたね。
経済評論家にはTPPを入れないとという論も多いようですが・・・
正直、よく分からない部分も多いですが・・・アメリカが得する制度である事は間違いなさそうですね。
Posted by: 甲斐小泉 | Thursday, April 26, 2012 01:07 AM
オリジナルの小国4か国のTPPとアメリカがゴリ押しで入ってきてからのTPPは別物らしいですね。
本当に「アメリカ様に任せておけば大丈夫」という時代は終わったようです。
Posted by: しろうさぎ | Thursday, April 26, 2012 08:42 AM
アメリカ様はトモダチ作戦以降、横須賀じゃえらく評判が上がったみたいですが・・・・
Posted by: 甲斐小泉 | Saturday, April 28, 2012 09:21 PM
アメリカも日本と同じで現場で一生懸命働いている人たちはいい人が多いんですけどね。
上の方では表向きとは違う話が進んでいるのかもしれません。
スペインの国債が格付けダウンしたけど、それ以上にアメリカ様の負債は返せる額じゃないらしいですわ。
Posted by: しろうさぎ | Sunday, April 29, 2012 06:00 AM