老人駆除
資産も貯蓄も十分あるのにたっぷり年金を貰い高齢者の優遇措置を受けている老人を「国家の屋台骨をくいつくすシロアリ老人」と糾弾する本。
高齢者といっても収入の多い高齢者もいるし本当に困っている高齢者もいる。
年齢で区切って優遇するのでなく、生活の状況に応じて優遇措置を考えるべきという主張は納得できるが、「シロアリ老人」は言いすぎでしょ。
やや感情的な部分が多すぎるように感じます。
発売された当時は刺激的な題名から書評に取り上げられた事もあったらしいが、その後ぱったり話しを聞かないのはやっぱり内容がイマイチだからでしょう。
30代半ばで結婚し3人の子供に恵まれ、住宅ローン・教育費に押しつぶされそうな家庭から見るとたっぷり年金貰って優雅に暮らしている高齢者世帯が「何かおかしいよな」って思うんでしょうね。
金持ち老人と貧乏老人を一律に優遇するのはおかしいというのはわかるけど、老人医療や介護保険を一律に悪者にするもにも疑問を感じる。
大した病気でもないのに自己負担が安いから気軽に病院に行って医療財政が悪化するとも言えるけど、気軽に症状が軽いうちに病院に行って直す方が症状が重くなってから病院に行って手術や入院になるよりトータルでは安上がりという事もある。
近所の整形外科が老人の社交場になっていておばあちゃんが若い男性の理学療法士にリハビリをしてもらって喜んでいる。自分の費用で通う分には問題ないけれど、これが保険適用?と首をかしげたくなる。
これが老人医療の難しい所なんですよね。
確かに「これが保険適用?」なんだけどそうやってイキイキと動いて自分の身の回りの事を自分でやってくれるのが寝たきりになるよりトータルでは介護費用が安くすむ。
著者は収入の高い人が多く住む地域に住んでいるようで、著者の周辺に住んでいる高齢者と全国的には少し違うような気もする。
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