ネットカフェ難民
昨日の深夜に放送された「ネットカフェ難民・見えないホームレス急増の背景」は衝撃的な内容でした。
NNNドキュメントで過去に放送された「ネットカフェ難民」「ネットカフェ難民2」に新たな映像を加えて編集した作品だそうですが、「このままで日本は大丈夫なのか」と深く考えさせられました。
敷金・礼金0と宣伝しているアパートが賃貸契約でなく鍵付き部屋の使用権契約になっていて、一日でも支払いが遅れると即座に追い出されるという事をはじめて知りました。
「貧困ビジネス」と名づけられた新たなビジネス。
一日賃料を滞納しただけで自分の荷物を取り戻す事さえ許されず追い出される契約には疑問を感じますが、旧借地借家法のように賃貸人の保護を強めすぎるとリスクの高い人は部屋を借りる事が不可能になってしまう。
敷金・礼金0のアパート、金利の高いローンな一見貧困層に手を差し伸べているようで、実はより生活を立ち行かなくしてしまうビジネスに何かの規制の必要を感じました。
自立生活サポートセンター「もやい」の方が「生活保護に否定的な考えの人が多数いるが生活保護を打ち切れば行き場の無くなる人が増えるだけ。生活保護を受給しなくて良い生活へ導く事が大事。雇用と生活のセーフィティネットの再構築が必要」と訴えていたが、その通りだと思う。
ネットカフェ難民の人はシャワーやコインランドリーの使用に合わせてネットカフェを使い分け、食事もコンビニで選んで節約しているというが、風呂も洗濯も食事も外注では節約しているようでも費用がかかる。
もやいの援助でアパートを借りた人が中古の家電を購入して「米を自分の家で炊ければ最悪おかずが無くても食いつなげる」と話していたが、コインランドリーより自宅で洗濯して干せばかかるのは洗剤と水道代と電気代のみ。特売食品を買って冷凍したり家でご飯を炊けばコンビニ弁当より安くて栄養バランスもとれる。
一度家を失うとなかなか這い上がれない構造の一端が見えた気がしました。
「先の見通しはない」
「正規雇用で雇ってもらうのはもう無理でしょ」
「再チャレンジなんて関係ない」
「別に今死んだって構わない」
ネット暮し3・4年になるという男性の言葉は胸に突き刺さりました。
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考えさせられる記事のご紹介、ありがとうございます。
誰もが未来に希望を持てるような世の中になっていって欲しいと思いました。
今後も旬な話題の記事を楽しみにしておりますので、
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ありがとうございました。
@nifty「旬の話題ブログ」スタッフ
Posted by: 「旬の話題ブログ」スタッフ | Saturday, November 24, 2007 09:30 PM