ニッケル・アンド・ダイムド
博士号を持つアメリカ屈指のコラムニストが低賃金労働の現場に飛び込んだ体験レポート。
低賃金労働の体験レポートとしてはハードワーク~低賃金で働くということがあったが、さすが超格差社会アメリカ!!
ハードワーク~低賃金で働くということの舞台イギリスより状況はよりハードです。
終章で著者が指摘している通り、「賃金が低すぎ家賃が高すぎる」事が大きな原因の一つといえる。
不潔で汚いとはいえ低賃金労働者向け公団住宅からスタートしたイギリスと給料の半分近くを家賃で持っていかれるアメリカの違いは大きい。
家賃高騰のからくりは住宅に市場原理を持ち込んだ事による。
金持ちと貧乏人が住宅を手に入れようと自由市場で競争すれば貧乏人に勝ち目はない。
貧困層はますます家賃が高く、職場から遠いところにすまなければならなくなる。
著者が50代半ばでこの過酷な労働に耐え抜いたのも驚きだが、最後まで働き続けれれたのは本来の生活でキチンと栄養バランスの取れた食事ができ、医療にもかかれ、ジムなどで体を鍛えていたからと冷静に分析するのはさすが。
今の日本が進もうとしている道がアメリカ型社会だとしたら恐怖を感じる。
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