年収120万円時代生き抜くための知恵と工夫
森永さんが、年収300万円時代を生き抜く経済学を上梓したのが2003年。
「年収300万円時代」に書かれていた小泉改革が進めば、格差社会が来る事は同意できたけれど、題名の「年収300万円時代」は出版社の売らんかなのインパクト狙いだと思っていたら年収300万円時代どころか年収120万円時代が来てしまいました。
森永さんも本の冒頭で自分の予測が外れた事を謝罪しています。
こういう形で予想が外れたって著者が書く事ってめずらしいんじゃないかしら?
本の内容は今までの森永さんの著書とほぼ同じ。
主張がぶれていないといえばそれはそれでアナリストとして立派なのでしょうが、物足りないと言えば物足りないかも。
「外資の陰謀」「兵隊アリを育成せよ」「日銀の陰謀」など数年前の著書では「勘ぐりすぎじゃない?」と思った事もひょっとしたらと思うようになったのも怖い話。
森永卓郎が最初に有名になったのは「住宅ローン・子供・専業主婦は不良債権」という暴言もどきインパクト狙いの提言。
テレビやラジオに登場するようになって主婦を敵に回すと怖い事を悟ったのか、「主婦のパワーを存分に発揮しましょう」だって。随分表現が穏やかになってます。
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