超・格差社会アメリカの真実
「自由・平等・民主主義」の旗印の元「自由の国アメリカ」しかしアメリカの理念と現実の間には大きな乖離がある。
平等な社会・チャンスの国アメリカは実は「特権階級」「プロフェッショナル階級」「貧困層」「落ちこぼれ」と階層化し、その間には大きな格差がある。
かつて世界中のあこがれだった広々とした芝生の庭がある郊外の一軒家に住む中産階級はアメリカの国力が低下する課程で2文化し多くの中産階級は貧困層への道をたどった。
リストラにおびえる元中産階級の現役世代がハッピーリタイアメントした元中産階級の親から援助を受けているケースは日本にも当てはまりこれが日本の未来かと思うと気が重くなる。
現代のアメリカが1%の特権階級の意見を取り入れて政治・外交をしている姿がよくわかる。
4月12日は東京大学の入学式。
テレビでは「東大に入るのにいくらかかる」と題して東大生の親がかけた教育費を取材していた。
塾や私立中高一貫校への学費・下宿への仕送りなどで幼稚園から大学卒業までで2000万円近くかかっている計算になり、計算してみて親の方がびっくりしている姿が放送されていた。
しかし日本は東大・京大は国立で入るまでにはお金がかかっても入ってしまえば学費自体は家庭教師のアルバイトでも払える金額になっている。
超・格差社会アメリカでは子供に良い教育を受けさせたいと思うと高額な学費の私立校へ入れるか、高級住宅地に住みその地域の公立校やチャータースクールに子供を入れる。
日本でも比較的所得の高い人の住む地域の公立校は意識が高い親が多くレベルが高いと住宅地がさらに値上がりするという連鎖があるという。
ウンザリする話ばかりでなくアメリカの持つバイタリティ溢れる部分も最終章で書かれている。
アメリカという国の持つ多面性をよくレポートしてある本だと思う。
今の自民党はアメリカべったりと言っても共和党・ブッシュの言いなりで民主党とはあまりルートが無いらしい。
よくも悪くもアメリカは日本にとって重要な国だけど共和党言いなり政策でいいのかと改めて思ってしまう。
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