ワーキングプア
昨日のNHKスペシャル「ワーキングプア 働いても働いても豊かになれない」を見ました。
今、日本では、「ワーキングプア」と呼ばれる“働く貧困層”が急激に拡大している。ワーキングプアとは、働いているのに生活保護水準以下の暮らししかできない人たちだ。生活保護水準以下で暮らす家庭は、日本の全世帯のおよそ10分の1。400万世帯とも、それ以上とも言われている景気回復と言われるけれど今回の景気回復は「格差型景気回復」でマネーゲームで巨万の富を手にする人がいる一方。働いても働いても豊かになれない人が確実に増えているんですよね。
恐ろしいのはこうした「働く貧困層」の実数を把握している行政機関がどこもないという事です。
政府は危機感を持っていないのでしょうか?
バブルがはじけて新規雇用が抑制されて技能を身につける機会を失ってしまった若者って多いと思う。
今は20代でアルバイトやパートの仕事も多いし、親と同居していればさしあたっての生活に困らない。
こういう統計に出ない人ってすごく多いと思う。
10年後彼らが30代になった時のことを考えると背筋が寒くなる。
その頃には親世代も30代の無職の子供を養えるだけの資金力・体力も乏しくなっていると思う。
ブロードキャスト:ワーキングプアとは=荻野祥三
コンビニなどのゴミ箱から雑誌を拾い集めて生活しているという30代の若者の姿は心が痛くなりました。
小学校の頃は勉強も運動も中の上。サッカーが得意でスポーツ選手になる事が夢だった。中学の頃両親が離婚。高校に入ると母親が家に帰らなくなり生活費のためアルバイト生活。アルバイトを渡り歩くしかなかった。30歳になるとアルバイトも見つからなくなり雑誌を拾い集めてその日の食べる物を確保する日々。
努力しても這い上がれない層を抱えた社会はそれなりのしっぺ返しを受ける。
明日があるさ。と子供達が思える社会を作るのが政府の責任。
優れた労働力を持ち得ない社会。社会全体が衰弱していく危険がある。
若者の可能性を全部奪ってしまう社会は再生産できない。
安全 繁栄 安定 補償できない。
専門家の意見はすべてもっともだと思います。
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