子どもを狙え!!
副題のキッズ・マーケットの危険な罠に惹かれて借りてみました。
原題は「BORN TO BUY」 「生まれながらに買うことを宿命づけられた」「買うために生まれた」という意味でしょうか?
これはアメリカの話なのですが、日本も他人事ではありません。
巧妙なマーケットのリサーチにより「モノを買うように仕向けられる」子供達。
直木賞作家東野圭吾さんの黒笑小説の中の一話「限界家族」の中でアニメキャラクターが次々出すと新しいアイテムを買う事に追いまくられる家族を書いていましたが、今の日本の子供達も「消費者」としてマーケットの餌食にされているような気がします。
子供達は消費者でもあるけど「未来の生産者」でなくてはいけないのに、「生産者」になるための教育がおろそかにされているような気がします。
アメリカだな~と思ったのは落ち着きのない子に精神安定剤を服用させるエピソードと公立小学校で企業が提供する教材が使われているエピソード。
デスパレートな妻たちの中で落ち着きのない幼稚園児にこの学校に通わせたかったら薬を服用するように言われて主人公が反感を覚えるエピソードがあったけど、本当にアメリカでは子供に薬を服用させて大人しくさせるのが珍しくないんですね。びっくり!!
まあ、薬の服用は日本でメジャーになるとは考えにくいけど、予算の厳しい公立学校で無償で提供される企業からの教材を使うエピソードは注意しないといけませんよね。
企業だって営利。慈善事業をしている訳じゃない。たくみに教材の中に自社製品のCMを入れてある。
そういえばアメリカじゃBSEについて知っている人が驚くほど少ないって話を聞いたわ。
何かと問題の多い教科書検定だけどこういう話を聞くと日本の方がいいのかしらって思います。
くれぐれも行政改革で教育予算が削られない事を祈ります。
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