ナイフ
坪田譲治文学賞受賞作。
「いじめ」を題材にした短編集。
初版は1997年。「ナイフ」が小説新潮雑誌に掲載された時からみると10年たっている。
その間に子供達の状況はどのように変わったのだろう。
この短編集の主人公達が実在したとすると今は20代前半。
中学時代は「いじめ」におびえ、今は就職難に苦労して「下流」になる事におびえている世代。
一見豊かで「貧しさ」と無縁だけど、「夢」や「希望」の持てない可哀想な世代なのかもしれない。
ゲームのように「いじめ」のターゲットを変えて、一斉に攻撃する様子を見ていると「イラク日本人人質事件」の時の人質バッシングや「長崎幼児殺害事件」の時の両親バッシングを思い出しました。
簡単に世論が一つの論調へ偏ってしまうのって怖いと感じます。
« 受験生の皆さん、がんばって!! | Main | 笑顔で生きんしゃい! »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ビンボーでも楽しい定年後(2019.03.06)
- ゴーンショック(2019.03.01)
- 母親に、死んでほしい(2019.02.13)
- 吉原で生きる(2019.02.10)
- プライベートバンカー(2019.02.08)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ココログメンテナンス(2019.03.20)
- 捨てようと思ったイオンギフトカードに残額がありました。(2019.03.18)
- 娘と孫たちが遊びにきました(2019.03.17)
- 狩猟町議の炎上写真は本当に命の軽視なのか(2019.03.16)
- みんなのメダルプロジェクトでパソコンを無料廃棄しました(2019.03.14)
Comments