震度∞
半落ちなどの作品で有名な横山秀夫さんの新作。
はっきり言って期待はずれ。
横山さんの作品の魅力はキャリアVSノンキャリアなど警察内部の人間模様なんだけど、今回の作品は登場人物が皆自分勝手。自分の保身ばかり考えている。
阪神大震災の起こった日に警察幹部が行方不明になった、事件か・事故か?
揺れる県警内部。
阪神大震災の震度は7。烈震。烈震に襲われた県警。結局は震度0。
刻々と報道される震災の被害をよそ目に自己保身しか考えない県警幹部達。
目の前に起こっている被害よりも自己保身に走る警察の体質や題名の為に地震を持ってきたみたいだけど、それだけの為に実際に多数の被害者を出した阪神大震災を使わなくてもね〜。
架空の地震や事件にしてもいいんじゃないのかしら?
県警もN県なんだし。
警察と建設業界と業種は違うけど、責任のなすりつけあいばかりしている殺人マンションの事を連想しちゃって楽しめませんでした。
ワイドショーで耐震偽造マンションにの住民の方が
「住民を避難させれば住民の生命が守れると思ったら大間違いです。
直接地震で命を落とすことは無くなるかもしれないけれど、ローンを払って新しい生活を始めるなんて不可能なんです。
それをしようとすれば過労などの理由で自殺する人が出てくるでしょう。」
本当にそのとおりだと思います。
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