黒笑小説
東野圭吾さんのブラックユーモア満載の短編集。
下ネタ話としては「インポグラ」が笑えましたね。
毛生え薬を開発していて偶然出来た薬はバイアグラならぬインポグラ。
効果抜群ながら利用方法が思いつかない。困った科学者は同級生の広告代理店マンに相談する。
逆転の発想でヒット商品を生み出すのも女性のアイディアなら、販売不振に追い込むのも主婦の節約の知恵というのも笑えました。
子供を持つ身としては笑うに笑えないのが「臨界家族」
玩具メーカーとテレビ局のタイアップによって次々と送り出されるキャラクター商品に振り回される親の悲しさ。
我が家が子育てしている時代より現在はますますキャラクター商戦は加熱してますよね。
これじゃ子供を産みたいと考える若者が減るわけです。
女の子が夢中、カードゲーム「ラブベリ」って何?
次から次へとよく考えるものです。今の日本では子供は育てるものではなく、搾取するもののようです。
玩具メーカーの戦略も汚いけど、学習産業も手口も汚いですよね。
キャラクター熱から卒業したと思ったら次は塾のお客様。
成績が良ければ私立熱を煽るし、悪ければ悪いなりに・・・
今回作品は文壇ネタが多いように思います。
そういえば東野さんは何回直木賞にノミネートされたかしら?
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さらに東野圭吾である。
東野 圭吾
黒笑小説
「容疑者Xの献身」で、精神的バランスが崩れた(?)ので、やむを得ず「黒笑小説」を購入した。
「怪笑小説」「毒笑小説」に続く“笑”シリーズ第3弾。
例によってブラックユーモアたっぷりの作品群である... [Read More]
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