灰色の北壁
前作真夜中の神話が肩透かしもいいところで、「どうしちゃったの真保さん?」と思っていたら、秀逸な短編集をひっさげて新たな境地を開きました。
3作とも山を舞台にした心理ミステリー風に話が進み、意外な展開が用意されています。
表題作の「灰色の北壁」が一番好きです。
トモ・チェセンのローチェ単独登攀疑惑を題材にしたと思われる人間ドラマです。
「う〜ん、こういう落ちに持ってきたか!」と思いました。
山を愛する人間達の思いやりに心を現れる気持ちになりました。
真保裕一さんと言えば「奪取」やホワイトアウトなどダイナミックな作品が有名ですが、人間の心理描写に重点を置いた作品で評価されてまた新たな一歩を踏み出したといえると思います。
« 寒天ダイエット | Main | 沈黙は金 雄弁は銀 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ビンボーでも楽しい定年後(2019.03.06)
- ゴーンショック(2019.03.01)
- 母親に、死んでほしい(2019.02.13)
- 吉原で生きる(2019.02.10)
- プライベートバンカー(2019.02.08)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ココログメンテナンス(2019.03.20)
- 捨てようと思ったイオンギフトカードに残額がありました。(2019.03.18)
- 娘と孫たちが遊びにきました(2019.03.17)
- 狩猟町議の炎上写真は本当に命の軽視なのか(2019.03.16)
- みんなのメダルプロジェクトでパソコンを無料廃棄しました(2019.03.14)
« 寒天ダイエット | Main | 沈黙は金 雄弁は銀 »
Comments