地域ネットワークの重要性
今日のNHK生活ほっとモーニングは新潟豪雨災害現場から九死に一生を得た人の体験から地域のコミュニティの重要性について考える内容でした。
九死に一生を得たのは80代後半一人暮らしの老婦人。やや足腰が弱っていて早く歩けませんが、日常生活は問題なく暮らせる程度に健康な方です。
12日夜から雨が降り始めましたが当初はそれほど降りはひどくありませんでした。13日からバケツをひっくり返したような豪雨になり川の水位が急激に上昇しましたが、足腰の弱い老婦人は川に水位を見に行くことが出来ず事態がそれ程悪くなっているとは露ほども知りませんでした。
ご近所のAさん夫婦は「避難するときはおばあちゃんに声をかけよう」と話し合っていたので、避難する直前に玄関から大声で声をかけましたが誰も出てきません。すでに避難したのかと思いAさん夫婦は引き返しました。
その時老婦人は昼寝をしていてAさん夫婦の声で目を覚まし避難しなければいけない事に気付きました。昼寝をしていた布団を片付けようとしていたら濁流が自宅を襲いました。老婦人は慌てて2階に避難しました。
2階に避難して3時間。老婦人の心には不安が押し寄せます。
そんな時にご近所のBさん宅から老婦人を呼ぶ声が聞こえました。
窓を開けて手を振り、とりあえずの無事を確認しただけでしたが、「自分ひとりじゃない」とわかっただけでも老婦人の気持ちはいくぶん落ち着きました。
その地域の救助を担当したのは県警の機動隊でした。
地理に不案内な為に塀や植木の様子がわからず思うように家屋に近づけず救助は難航していました。
近所に住むCさんが窓から手を振る老婦人を見つけ、県警に老婦人の健康状態や塀の位置などの情報を提供し、塀の低くなっている位置からボートを近づけて無事に老婦人を救助する事に成功しました。
もしAさん夫婦が声をかけずに昼寝中に濁流が押し寄せていたら、2階に避難する事もできなかったかもしれません。
Bさんが声をかけなかったら避難を待つまでの時間冷静でいられたかわかりません。
Cさんの情報提供がなかったら一面海になってしまった現場で適確にボートを家に近づける事ができなかったかも知れません。
「日常の挨拶」の励行は空き巣予防にも役立つそうです。
地域のネットワークの重要性を改めて認識しました。
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